ワックスによる自動車のボディのコーティングは手間のわりには雨ですぐに落ちてしまったり、余計に汚れが付着しやすいといった様々な弊害も指摘されており、近年はポリマー系のコーティング、さらにその上をいく最高レベルの施工としてガラスコーティングを選ばれる方が増えてきています。ガラスコーティングの特徴はしっとりとした上品なツヤを自動車のボディにまとえることですが、もちろん紫外線による塗装面の劣化を防ぎ、走行時の虫や泥はねによる汚れも付き難くなり、ついたとしても汚れ落としに苦労することがありません。これはガラスコーティングによる滑水性能によるもので、水が滑るように流れ落ちていきますから汚れも落ちやすく、ポリマー系コーティングで発生しがちな水玉模様の日焼けも防ぐことができるのです。またコーティング効果が長期間にわたって持続するのも特徴で、使用状況にもよりますが数年間は高い保護効果を失わずに愛車を保護してくれるのです。

ガラスコーティングには大きく分けてシリコン系とフッ素系の2つがあり、フッ素系のものがより高い効果が期待できるのですが、一般に市販されているコーティング剤をワックスをかける程度の感覚で試みたところで本来の性能を発揮することはできません。これはガラスコーティングは下地処理からていねいに行う必要があるからで、専門の道具を使用したり高い技術を要する施工だからです。つまり自動車の塗装に携わったことがあるような方、もしくは同程度の経験と知識が必要と言え、美しい仕上がりを求めるのであればプロに依頼することが最善であると言えます。