コンクリートポンプ車をご存じでしょうか。この車は、建設機械の一種であり、私達の身近な所で日々活躍しています。その活躍の場所は、マンションなどのビル建設現場において、生コンクリートを高い場所まで圧送するのが、その役目です。タワーマンションや高層商業ビルなどのような100メートル、200メートル以上の高さまで、軽々と生コンクリートを送る能力には驚いてしまいます。

日本における主要メーカーは7社程あり、トラックメーカーより骨組みだけの車体を購入し、これに特殊架装と言って、コンクリートポンプ車として必要な部品を組み付けて行きます。コンクリートポンプ車には、その見た目の構造から、ブーム車と配管車と言う2種類があり、現在の主流はブーム車となっています。ブーム車はつづら折りのパイプが最初から架装されており、一方の配管車は車両にパイプが架装されていない為、現場において圧送する場所までのパイプを別途配管する必要があります。また生コンクリートを送る為のポンプの種類によって、比較的圧送能力の低いスクイーズ式と、圧送能力に優れたピストン式があります。

この圧送能力の世界一の座には、工業大国、ドイツのプツマイスター社がいます。プツマイスター社が、ドバイの世界一の高さ、全高828メートルのブルジュ・ハリファ建設の為に開発したと言う、超高圧コンクリートポンプ車によって、地上606mまで生コンクリートを圧送し世界記録を樹立した事は、超高層ビルあってのコンクリートポンプ車の能力と言えるのかも知れません。立体駐車場のことならこちら