中古車情報を見ると明らかなのですが、中古車の割には販売価格が高いものと、逆に非常にお買い得なものがあります。特に新車価格帯が同じで、年式や走行距離、グレードなども同程度のクルマを同士を比較したときに、明らかに販売価格に差があることが少なくありません。このような価格差はどこから生じるのでしょうか。中古車にはメーカーの希望価格というものが存在していませんから、販売店が好きなように価格を付けることができます。

それに対して消費者が高いと思えば買わないだろうし、手頃だと思えば買うことになります。つまり、中古車の販売価格というのは、市場のニーズがまず大きな影響を持つわけです。人気がある中古車であれば、多少高くても買いたいと思う人はいますから、自然と販売価格は高くなります。逆に人気のあまりないクルマは、安い価格にしないと売れません。

また、人気が高くても需要以上に供給量が上回ると、やはり販売価格は落ちてきます。たとえば、プリウスのような新車販売価格がトップクラスのクルマは中古車市場でも人気が高いのですが、市場では最も台数が溢れているクルマの一つになっているので、販売価格もかなり安くなってきており、4代目が登場してからは3代目の価格が急激に落ちてきています。中古車情報を定期的にチェックしていると、相場の動きがだんだんとわかってくるので、欲しいクルマがある場合は、いつも中古車情報とにらめっこしながら、購入のベストタイミングをはかると良いでしょう。